世界の果てまでキミと一緒に。
「お前。何言ってる」
「はい?」
「自分のものは自分で選べって言ってるんだ」
「えっ?」
自分のものって……それは……。
私は目を見開き、千尋様を見た。
「何、驚いた顔してるんだ。早く選べ」
「いいえ、私は買って頂く資格などありません」
そうだよ、私は千尋様に買ってもらう資格なんてないんだ。
高級な宝石を身に着けたって、私には似合わないし。
それに千尋様が、どうして私に宝石を買うのかわからない。