世界の果てまでキミと一緒に。




「これは儀式だ」



千尋様は私に近付くと、耳元で囁くようにそう言った。


儀式?


宝石を贈ることが儀式?



「お前は、俺の奴隷だ。だから俺のものだという印を付けるための儀式」



あぁ、そういう事か……。


奴隷として一生、ご主人様に仕えるための印。


そのために宝石を贈る儀式。


烙印のように一生、消えることのない印。




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