世界の果てまでキミと一緒に。



藤堂は、机の引き出しからクリアファイルを取り出すと、その中から1枚の紙を取り出した。


あの紙に桜子の秘密が書いてあるのか?


藤堂がずっと俺に言えなかった桜子の秘密が……。



「社長、よろしいですか?」


「あぁ、大丈夫だ」


「では、お調べした結果をお伝えいたします」



何事にも動じない俺が緊張している。


“ゴクン”と唾を飲み込む音が耳の奥に響いた。


まるで裁判で判決を言い渡されるような感じ。


無罪か……。


それとも、死刑か……。




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