世界の果てまでキミと一緒に。
読んでいた小説をパタンと閉じて、テーブルに置いた。
外国の小説。
私には少し難しかったみたい。
テーブルに置いた小説からイングリッシュガーデンに目を移す。
1年前と変わらない色とりどりの花が咲き、青々とした木々が生い茂っている。
空を見上げた。
真っ青な空と綿菓子のようなフワフワの雲。
太陽の光が眩しくて、思わず目を細めた。
今、私は凄く幸せに感じている。
どういう経緯で、この家に来たのか、そんなことまるで忘れたかのように……。