世界の果てまでキミと一緒に。
「ピンポーン!正解!てか、気付くの遅くない?早く旦那様に連絡しなきゃ。ちょー長かったぁ。でもメイドなんて面倒なことも今日で終わり。あなた達の関係も今日で終わり。その女は旦那様に始末されて、千尋様は私と結婚するの」
「貴様!何言って……」
綾乃さんを睨み付ける千尋様の肩が震えていた。
「だって、スパイするように命令されて、成功した時の条件がそれだったんだもん」
「ふざけるな!」
「その強気な態度、いつまで続くかしらね」
綾乃さんはそう言って、メイド服のエプロンのポケットから携帯を取り出した。
その時――……。