世界の果てまでキミと一緒に。
その時、千尋様は私の体を優しくギュッと抱きしめた。
「それ以上、何も言うな……」
「千尋様?私は、アナタの前から消えます。私は千尋様のためなら命なんて惜しくありません。本気でそう思っています」
だって私は千尋様、アナタを――……。
だから、ね、千尋様、私の……。
「私の最後のお願いを聞いて下さい」
私を抱きしめる千尋様の腕に力が入るのがわかった。
「お父様に殺されるなら、私は、千尋様に殺されたいです……。だから私を……」
殺して――……。