世界の果てまでキミと一緒に。
「お前が売られた理由は、親の作った借金のカタだ。でも、それが意味するもの……。わかるか?」
彼は不敵な笑みを浮かべ、静かにそう言った。
借金のカタに売られた……。
それが意味するもの。
それは……。
私は顔を上げて、彼を見た。
「わかったようだな」
彼がクスッと笑う。
「なら、話が早い……」
彼は椅子から立ち上がると、手に持っていた紙を床に落とした。
そして、ベッドにゆっくり上がってくる。
“ギシッ”と、ベッドが軋む音が響く。
“ドクン――ドクン――”
胸の鼓動が静かに動き始める。