世界の果てまでキミと一緒に。




「顔、上げろ」



彼の低い声が耳に届く。


私は首を左右に振った。


すると、彼は頬に添えていた手を今度は顎に添えた。


下を向いていた私の顔は、彼の手によって簡単に上げられた。


そして……。


彼の唇が私の唇に重なった――……。




< 22 / 179 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop