世界の果てまでキミと一緒に。
そんな私の体を彼はギュッと抱きしめた。
“トクン――”
胸が高鳴った。
彼の腕に抱かれる私。
私と彼の間にはワイシャツの壁があったけど、彼の熱い体温が伝わってくる。
それに愛はないとわかっていても胸の高鳴りは治まらない。
首筋に顔を埋め、唇を這わしていく。
「んんっ……」
声が漏れ、体の力が抜ける。
それを彼が見逃すわけもなく、体の力が抜けたことがわかると、彼は私の中に自身を一気に挿れてきた。
「……いっ!」
体に今までとは違う鋭い痛みが走る。
友達が言ってた意味がわかった。
体を引き裂かれるような鋭い痛み。
あまりの痛みに眉間にシワが寄り、シーツを持つ手に力が入る。
相変わらず彼は私の首筋に唇を這わしているけど、でも痛みが和らぐわけじゃなく、下半身だけ自分じゃないみたいだ。