世界の果てまでキミと一緒に。



彼の体が前後にゆっくり動き始める。


動かされるたびに痛みが走る。


痛い、早く終わって欲しい……。


それが正直な思い。


でも時間が経つに連れて、早く終わって欲しいと思っていたのに、なぜか自然と口から声が漏れ、痛みが和らいでいく。


気持ちいいと感じるまでなっていた。


時たま、眉間にシワを寄せた彼の口から漏れる声がセクシーで、余計に気持ちを昂らせる。


大きな快感の波が身体中を包む。


あの時の感覚と同じ……。


それがわかったのか彼がニヤリと笑った。


そして腰の動きが早くなる。


さっきまでの動きとは違う。


次の瞬間――……。


体が弓のように大きく仰け反り、頭の中が真っ白になった。


体がビクンビクンと痙攣する。


でも彼の動きは止まらない。



「…………くっ」



彼が小さく声を漏らし、動きが止まり、私の中に欲を吐き出した。





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