世界の果てまでキミと一緒に。
“コンコン”
部屋のドアがノックされ、鍵を開ける音がした。
「失礼します」
そう言って、1人の女性と言うより女の子と言った方が似合いそうなくらい、ショートボブの目がクリっとした可愛らしい子が、軽く会釈をして部屋に入ってきた。
彼女の身なりからメイドだとわかる。
彼女がベッドの脇までくる。
彼女を見る。
見た目が若い彼女は、私とあまり年齢が変わらないような……。
「初めまして、桜子様。私(ワタクシ)は桜子様のお世話をさせて頂くことになりましたメイドの綾乃(アヤノ)と申します」
綾乃と自己紹介した彼女は、そう言って頭を下げた。