世界の果てまでキミと一緒に。
確かに最近は、会議やら接待であまり寝てない日が続き寝不足だ。
それなのにさっき体力を消耗してしまった。
昔は夜通し遊んでも、何回セックスしようと、平気だったのに……。
もう年なのか。
明日は1週間の海外出張で、また気を遣い神経も体力も使う。
ここは藤堂の言うように休んだ方がいいだろう。
「藤堂、悪いが休ませてもらう」
俺はそう言って、さっき付けたばかりのパソコンの電源を落とした。
「ここは私に任せて下さい」
会社のどんなに偉い重役でも藤堂のように使える男はいない。
信頼しているからこそ、仕事も藤堂に任せられる。
「何かあったら起こしてくれ」
「畏まりました」
俺は、桜子の部屋に持って行ったA4の紙をクリアファイルに挟んだ。
それと携帯を持って書斎を後にした。