世界の果てまでキミと一緒に。



桜子を抱いた時も不思議な感覚に襲われた。


どんなに綺麗で美人な女がいても何も感じたことなかったのに……。


桜子の怯えた表情を見て、胸が“ドキン”と跳ね上がり、抱く前にも関わらず男の部分が痛いほど反応していた。


気持ちいいとは感じたことなんかなかった。


キスもセックスも機械的にしていた。


処女だと聞いた時も、いつもの俺なら面倒になって抱くのを止める。


でも桜子は違ったんだ……。


何なんだ?この感情は……。


俺は一体どうしちゃったんだよ……。


俺は髪の毛をグチャグチャにしながら、上に向けていた体を横に向けた。


その時、書斎から出る時に一緒に持って出たクリアファイルが目に入った。




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