世界の果てまでキミと一緒に。
1週間前、私を抱いた後、すぐに部屋を出て行った彼。
でも今日は私の後処理をしてくれている。
「あ、あの、千尋様?自分で出来ます、から……」
初めて彼の名前を呼んでみた。
千尋様は少し驚いた顔をしていたけど、またいつもの顔に戻り、私の後処理を続ける。
その後、私は下着を身に着けワンピースを着る。
それを確認するように、千尋様は私に背を向けた。
ドアに向かう千尋様の背中を見つめる私。
私と千尋様の間には言葉はない。
まるで誰にも見えないような透明な壁があるみたいだ。