世界の果てまでキミと一緒に。
広いイングリッシュガーデンの日当たりのいい場所に、テーブルと椅子があり、そこに綾乃さんが昼食を運んでくれた。
サンドイッチとアイスロイヤルミルクティー。
庭を眺めながら、それを食べる。
本当に遠足に来たみたい。
部屋で食べるのとは違って、外で食べるのは美味しい。
それは1週間振りに外に出たから、そう思うだけかもしれない。
昼食を食べた後、綾乃さんと庭を散歩した。
一面、芝生に覆われた庭。
花壇には春の花が咲いている。
噴水もあって、ここだけ日本じゃないみたい。
「お家の裏にもお庭があるんですか?」
隣を歩いていた綾乃さんにそう聞いてみた。
「行ってみられますか?」
「はい」
これだけ大きな庭なんだから、家の裏にも立派な庭が広がってそう……。
私は綾乃さんについて家の裏に行った。