世界の果てまでキミと一緒に。



次の日――。


閉じていた瞼に太陽の光を感じ、今が朝なんだとわかった。


ん?


体に温もりを感じる。


瞼をゆっくり開けと……。


うわぁ!えっ?えぇ!!


一気に目が覚めた。


だって、私の目の前には千尋様の寝顔があって……。


あまりにも美しい寝顔に胸がドキンと高鳴った。


体に感じた温もりは千尋様に抱きしめられていたからなんだ。


私は金縛りにあったように体を動かすことが出来ない。


このまま目の前に千尋様がいたら、私の心臓は止まってしまうかもしれない。


でも気持ち良さそうに寝ている千尋様を起こしてはいけない。


どうしたらいい?




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