世界の果てまでキミと一緒に。
「…………んっ」
眉間にシワを寄せ、小さく声を出した千尋様の瞼が上がっていく。
千尋様の瞼が完全に上がった時、私と千尋様の目が合った。
“ドッキーーン――”
胸の鼓動が大きく跳ね上がる。
この状況、どうしたらいいの?
「おはよう……」
「あ、お、おはよう、ご、ございます……」
私は千尋様から少し目を逸らした。
何だか寝起きの千尋様は可愛い。
「クシュン!」
くしゃみが出た。
春とは言え、やっぱり朝は寒い。
それに私の今の格好は素っ裸。
昨日、千尋様に抱かれた後、あのまま寝ちゃったんだ……。