甘いkissを君にあげる
ペンを掴むと空白のノートいっぱいに書く文字。
「はい‥!コレでいいでしょっ」
【すき】
隙間無くいっぱいに
大きく書いたんだ。
私の気持ち、伝わってる?
琉風はノートを見つめながらフッと笑った。
「今日は勘弁してやる」
よかったぁ!
「けど、絶対言わせる」
「い、言わないし!恥ずかしい!!」
「あれ?前に言ってなかったっけ―?好きって」
あ、ああ………
あの時………。
「覚えてない!!」
「どーだか」
琉風はいきなり私の頬を引っ張って、
だんだん顔が近付いた。
鼻と鼻がぶつかり掛ける距離で
「言わせるから」
そう強気に笑った。