甘いkissを君にあげる
「夏月!」
え‥!?
どうしよ、琉風だ。
どんな顔して会えばいい?
とっさに反射した体は、琉風から逃げるようにまた走り出した。
あぁ‥‥
私って最低。
「なつ!!!!!」
後ろからは琉風が私を呼ぶ声が聞こえる。
その声はだんだんと近付いてきて‥‥。
グッと掴まれた手首
「なんで逃げんの」
きっといまの琉風、スッゴい怒ってるよね。
怖すぎて顔が見れない。
「こっち見ろ」
グイッと顎を捕まれると、無理矢理琉風の方を向かされた。
嫌でも琉風と目が合う。
「っっ‥‥」
「なに」
「‥‥ごめん」
「なにがゴメンなの」
「‥‥逃げたの‥」
琉風の瞳と目が合ったら嘘をつけない。