甘いkissを君にあげる
過去という名の
いまこのコト突かれるなんて‥‥。
しかも琉風は私の心読めるし、言い逃れできない??
「なんかある?」
「な、にも!!」
「本当に?」
『本当に?』って聞かれて『うんッッ!』て言えるような私じゃない。
だって嘘なんだもん。
それを琉風はわかってる。
私が嘘をつけないこと。
太陽が私を突き刺す。
日差しに慣れない肌が痛くなる。
過去の出来事が目を覚ました。
これを話せば全て終わる。
けどもう、嘘つけない。
パッと視線を逸らしたけれど、琉風は私を直視した。
「ね、場所変えない?」
「いいけど」
ここじゃもう倒れそう
考えると私
人混みが怖いんだった。
私は海岸の隅の岩陰に座り込んだ。