甘いkissを君にあげる






「あーもぉいいわ。ちょっと1人になりてぇし」




冷たく言い放つと琉風はどこかに消えてしまった。




「あ、まって‥‥!!」





足がすくんで立てない。



もう最悪。




ちゃんと親が居れば

せめて帰る場所があれば

私が嘘をつけたら

虐められてなかったら‥‥‥。



考えれば考えるほど溺れてしまう。




私たち、このまま終わっちゃうのかな‥‥。




琉風の機嫌をよくさせる方法なんて知らない。



無力で弱虫な私にはできない。




もう早く‥‥




「死んじゃえばいいのに」




自分が嫌いだよ。



こんな私を

琉風は好きになってくれたのに‥‥。





私に琉風は勿体なさすぎたんだよ。














< 164 / 360 >

この作品をシェア

pagetop