甘いkissを君にあげる






琉風と別れちゃうんなら私、死んだ方がいい。



生きてる生き甲斐が無くなっちゃう。




「琉風‥‥琉風‥‥」




好きなのに。



好き、なのに‥。




「お前、マジで馬鹿」




「‥‥‥ぇ?」





後ろから伝う温もり。



この声が私の生きる道。



急に雨がかからなくなったのは、琉風が傘をさしてくれたから。


だから心臓の痛みも薄れた。




「っ琉風ぁ‥‥」




「なに?」




「琉、風‥‥ごめん」




「別に、怒ってねぇ」




優しかった。


声が


抱き締められた腕が





「んで‥ずっと居んだよ」




「琉風が‥いるから‥」




「意味わかんねぇし‥。」





冷たい言葉を放つ度に抱き締める強さが増した。




「ずっと‥待ってたよ」




「馬鹿が‥‥」





馬鹿でも構わない。



キミと居れるなら。



キミが居なきゃ死んじゃう。



それくらい大好きだから。













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