甘いkissを君にあげる
第3章
密着彼女
2学期が始まる始業式。
今日の朝はいつもと違う。
「あ、琉風ぁ―!!」
駅の改札で制服を軽く着崩した琉風を見つけて大きく手を振る。
「‥‥‥」
え、どーして無視!?
「る、琉風?おはよ!!」
「馬鹿、恥ずかしいだろ‥‥」
「えーいいじゃん!」
「はぁ‥‥」
うわぁ‥琉風の制服姿久々に見る‥‥。
相変わらずカッコよさに変化はない!
「待ち合わせとかカップルみたい―!!」
そうなのだ。
今日は私のお願いで一緒に学校に行くことになった。
「いや、実際そーだろ」
「え!?」
「なんもねぇ‥‥」
ちょ、さっきの言葉って‥‥。
琉風もカップルって思ってくれてるのかな!?
「琉風ぁ―//」
腕にしがみつくと
嫌そうな顔をしながらも何も言わずに「行くぞ」と言ってくれた。
この腕に抱き締められてるんだよね、いつも‥。