甘いkissを君にあげる
破り捨てたいページ
その日、教室に戻ることは無かった。
ずっと吐き気がおさまらなくって、ずっとトイレに引きこもってた。
数回目のチャイム。
もう放課後だ。
やっと帰れる‥‥。
恐る恐る教室に戻ってみると、紗南が1人残って日直の仕事をしていた。
それを眺めていた私に気づいた紗南。
「夏月!?」
「紗南‥‥」
「どこ行ってたの!?みんな心配して‥‥てか、真っ青だよ!!??」
「だい、じょうぶ」
「と、とりあえず座ろ??」
「ね、どうしたの?」
言えない。
言えない。
有華が怖いなんて言えない。
紗南には嫌われたくない
絶対
絶対