甘いkissを君にあげる

破り捨てたいページ







その日、教室に戻ることは無かった。




ずっと吐き気がおさまらなくって、ずっとトイレに引きこもってた。





数回目のチャイム。




もう放課後だ。




やっと帰れる‥‥。




恐る恐る教室に戻ってみると、紗南が1人残って日直の仕事をしていた。




それを眺めていた私に気づいた紗南。




「夏月!?」




「紗南‥‥」




「どこ行ってたの!?みんな心配して‥‥てか、真っ青だよ!!??」




「だい、じょうぶ」




「と、とりあえず座ろ??」




「ね、どうしたの?」




言えない。

言えない。


有華が怖いなんて言えない。



紗南には嫌われたくない




絶対


絶対
















< 195 / 360 >

この作品をシェア

pagetop