甘いkissを君にあげる
あと何回
その名前を呼んでもらえる?
「あの、ね」
『どした?』
「好き、だから‥ずっと。‥‥ずっと‥‥」
『知ってる。‥て、なにいきなり』
会いたいよ‥。
「ッ‥‥」
既にピークを足した涙はポロポロと落ちる。
『家いこっか?』
うんって言いたいのに、有華が‥‥。
「だい、じょぶ、だ、よ‥‥」
嘘の言葉を並べる度に涙が溢れる。
『あー‥ったく、明日の朝、駅で待ってるから‥‥じゃあな』
そうして通話が途絶えると声を上げて泣いた。
弱い自分を殺したい。
有華が怖い。
明日があると思うと怖い
琉風が駅まで迎えに来てくれるのに、有華にバレそうで怖い。