甘いkissを君にあげる
いつも紗南と喋るときに私が居る場所に有華が座ってた。
しかも、紗南と笑顔で喋りながら。
「夏月?」
ま、まだ琉風いたんだった!
「あ、落としちゃったアハハ―‥‥」
鞄を拾うと自分の席に座った。
「江河じゃん!昨日休んだからしんぱ‥‥なんで休んだんだよぉ」
真鍋だ‥。
いま1番絡まれたくない。
「風邪だよ。もう大丈夫!」
「あ、あっそ‥‥心配とかしてねぇから!」
「そっか‥‥」
紗南ずっと有華と喋ってる‥‥
私に気づいてないの??
教室に1人取り残されたみたい。
周りの話し声がみんな私の悪口に聞こえてきた。
耳を塞いでも消えない雑音。
家に帰りたい。
琉風は知らない間に消えてるし、弘果とカナデは2人で喋ってる。
明梨は男子の中心に居て楽しそう。
私‥‥どうしよ。
1人になるのが怖くなってる。