甘いkissを君にあげる
もう駄目。
楽しかった時間はもう戻らない。
手に抱えたお弁当。
見るだけで吐きそう。
「はぁ‥‥」
答えが欲しい。
私はどうすればいいのか
「夏月ちゃーんッ!」
え‥‥?
「あ、こんな所にいたぁ♪」
ゾクッと恐ろしいくらいの寒気。
「さがしたよぉ」
息が荒くなるのがわかる
「夏月ちゃん♪」
有華はニヤッと笑みを浮かべて私の首を掴んだ。
「うっ‥‥」
苦しい‥‥‥。
「なぁにしてるのぉ?夏月ちゃん。教室行こぉ?」
言葉とは裏腹に首を締める力はドンドン増す。
「朝、琉風くんと手ぇ繋いでただろ」
有華の声のトーンが低くなった。
私は声が出なくなった。