甘いkissを君にあげる







突然、琉風が立ち止まる。





「ここ」




「ここ!?」





「そう」





「えー!」





目の前の家が大きくて視界に入りきらない。



私がワンルームのアパートなんかに住んでるからスケールが違う‥‥。





ベージュと真っ白な外見に身を包んだ一軒家。




深いグリーンのドアがお出迎え。





「おっきいねぇ‥‥」




「そーか?」





鍵を開けてなにもなかったように家に入る琉風の存在が遠い‥‥。




「入らねぇの?」




「は、入るよ!!」




足が進まない!




こんな家にお邪魔していいのかな!?






「早く」




「はいー!」




緊張しながら玄関に足を一歩つけた。





ふぅ‥やっとここまで来れた‥‥。
















< 302 / 360 >

この作品をシェア

pagetop