甘いkissを君にあげる









私の勝手な思い過ごしかもしれない。



けど、思い過ごしじゃないかもしれない。






琉風の身体は

確かに温かかった。




制服越しでも伝わる温かさ。






「おめでと‥誕生日」





そう言うとギュッと抱きしめる力が強くなった。




「さっきも言ってたじゃん‥‥」




嬉しい癖に、琉風はやっぱり素直じゃないね。

















何時間経ったんだろう。



ふとあるものに忘れてたのを思い出した。




プレゼント!




「琉風!プレゼントがあるの!!」




「え?」




鞄の中をあさる。



えーっと、あった!





「はい!」




「‥俺に?」




「そうだよ!」




「‥‥あり、がと」




琉風がありがとって言ったぁ!





「ねぇ、開けてみてよ!!」




「あ、あぁ」




包装してもらった紙を開ける琉風の指、綺麗だなぁ。




って、私は変態か!





「これ‥‥」




「可愛いでしょ!?つけてあげる♪」




後ろに回ってチェーンを付ける。





「できたッッ!!」




「似合ってる?」




「似合ってる!!!!」




そのネックレスは想像以上に似合ってた。



白い肌から見えるゴールド。




「マジ‥ビビった」




「なにがぁ??」




「プレゼント、とか‥」




「‥‥そっか♪」





琉風の言い方は誕生日にプレゼントをもらったコトがないみたいで‥‥。




「うれしい??」




「嬉しいよ」




よかったぁ!




琉風にそう言ってもらえると私はもっと嬉しいよ。















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