甘いkissを君にあげる







夏月が昔のコトを話してくれた日から、毎日夏月が心配で、



ちょっとした仕草とか表情で考えてるコトが読めるような単純なヤツだったから


ずっと気にしてた。






アイツは家で

俺の前でなにを思ってるんだろう。




会う度に俺の腕にしがみつく夏月。


甘え上手なのか甘えるって言葉を知らないのか、なにかと調子狂うようなコトばっかしてきやがる。





まぁ夏月の場合


自分じゃわかってないと思うけど‥‥。




「今日はしがみつかないのな」




「だ、だって嫌でしょ‥??」




「嫌?そんなことねぇけど」





そう言うとすぐしがみついてくる素直さも可愛い。






つかコイツ


デートに誘っときながら行く場所も考えてねぇのかよ。




夏月らしくていいんだけど。






「なぁ、行きたいトコねぇの?」





そう聞いて返ってきた返事。





「んー‥あ!琉風の家行きたい!!」





心臓が嫌な音を立てた。





俺の家?



ありえねー。
















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