甘いkissを君にあげる
夏月はジッと俺を見つめた。
だから俺も夏月を見つめる。
突然、夏月の腕が俺を締め付けた。
「夏月‥‥?」
「このままでいい、よ」
頭の中が真っ白になる。
夏月なら嫌な記憶も一瞬で消し去ってくれそう。
と、心のどこかで感じた。
冷たい部屋にいつも独りだったのに、
いまはこんな風に抱き締め合って、夏月がいて。
もう、
夏月以外に惚れるコトは無いな。
なぁ、夏月だってそうだろ?
いつの間にか俺にとっての夏月は精神安定剤的な存在になってんだ。
お前がいないと
おかしくなるんだって。