甘いkissを君にあげる
「おめでと‥誕生日」
ッッ‥‥‥。
「さっきも言ってたじゃん‥‥」
嬉しかった。
なんとも言えない気持ちでいっぱいになって、夏月の身体を強く抱き締めた。
ずっとこうしている内に何時間経ったんだろう。
夏月はなにかを思い出したように俺から離れて鞄の中をあさった。
「琉風!プレゼントがあるの!!」
「え?」
プレゼント‥‥?
なんで‥‥。
「はい!」
「‥俺に?」
「そうだよ!」
渡された長細い箱。
「‥‥あり、がと」
普段ならこんな滑稽な言葉、つかわねぇのに。
嬉しかったんだ。たぶん
誕生日って日に
プレゼントってヤツを貰ったコトなかったし。
つか、誕生日聞かれたの初めてだったし。