甘いkissを君にあげる







「ねぇ、開けてみてよ!!」




「あ、あぁ」




包装された紙を開けていく。


黒い箱には知ってるブランドのイニシャル。




「これ‥‥」




クラウンのゴールドでキラキラしたネックレス。



昔っから親が派手な色を好まなかったのか、絶対にいつもモノトーンのモノじゃないと持たしてくれなかった。




明るい色の物をもってると毎回捨てられる。





だからせめて



髪だけでもと思ってこの有様。





もちろん親から反感を買われたけど関係ない。





あんなヤツ等


親となんか思っちゃいねぇ。








「マジ‥ビビった」




「なにがぁ??」




「プレゼント、とか‥」




「‥‥そっか♪」




それに‥俺の好み‥知ってくれてたコトが。





「うれしい??」




「嬉しいよ」





黒と白しかない殺風景な部屋に


夏月は明るい色の光のようで‥‥。












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