甘いkissを君にあげる
――ガタガタ
「きゃぁあ!!」
窓からガタガタって聞こえたよね‥‥??
なに?
風かな‥‥??
怖さに耐えられなくなった私は下に降りて灯りがある方へと走る。
だめだめだめ!
さっきのは怖すぎた!!
電気ついてる!
きっと琉風はあそこだ。
「る、琉風!!」
バッとドアを開けると上半身裸の琉風が目を見開けてこっちを見た。
「なに!?」
「きゃ―――!」
は、はは、裸ー!!
「ちょ、叫ぶな」
「な、なんか着て!!」
「今から入ろーとしたんだけど‥‥」
「窓から変な音が!!」
「変な音?」
「ガタガタって!!」
「風かなんかだって」
「それに寒いし!」
「温め合う??」
「ばかぁ!本当に怖かったんだから!!」
「はいはい。だからどーしてほしいわけ?」
どーしてほしい?‥
どーしてほしいとかわかんないけど‥一緒に居てほしかった‥?
「言ってみろよ」
そう言いながらこっちに来る琉風。
なぜか私は後ずさりしてしまう。