甘いkissを君にあげる
ヤケになったせいで手がシャワーのところに当たったんだ‥‥。
「ご、ごめん。寒い!?」
慌ててシャワーを止める。
琉風、びしょ濡れ‥。
絶対怒ってる‥‥。
「琉風、ほんとごめんね」
「透けてる」
「‥‥?」
透けてる‥‥?
「いたっ‥‥」
琉風はガッと私の肩を掴んで、壁に押し付けた。
「なに!?」
両腕を頭の上に押さえつけられて、完全に動けない。
「琉風!離して!!」
「離して‥‥?」
あ‥‥待って。
離してって言っちゃイケナイんだ!
「ち、違うの!」
その言葉は伝わってないらしく‥‥
「ぁッッ‥‥」
首筋に琉風の唇が這う。
「い、痛い‥ッッ」
いつもなら優しいのに
今日はどうしたの‥?
「琉風ぁ!」
こんな琉風、嫌いだ。
水で濡れたYシャツが脱がされていく。
「駄目‥やめてッッ‥」
キスもしてくれない。
この手に愛は無い。
無感情な瞳。