甘いkissを君にあげる







「ハァッッ‥ゃ、だ‥」




強い力で握られてるせいで腕も動かない。




琉風、琉風‥‥



この人は



あの優しい琉風じゃない。




戻ってよ‥私の大好きな琉風に‥‥。





「琉風、好きだよ‥ッッ」




伝わってますか‥?





「愛してるの‥‥優しい琉風を‥‥」





きっと世界一。





琉風の手が止まる。



と、同時に掴まれていた腕の力も弱まる。





いまだ‥‥!







ここで逃げちゃイケナイ。



ここで逃げちゃ、本当に琉風が琉風じゃなくなってしまいそう。





ギュッと強く抱き締めた。




琉風の冷え切った身体を。

















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