甘いkissを君にあげる
そして‥もう少しで1階に着きそうになったトキ‥‥
「だれ?」
えぇ‥‥!!
女の人??
誰って、私の台詞!
「アナタこそ誰で‥‥」
最後まで言い終わる前に女の人の顔を見たとき
なんとなく誰かは予想がついた。
「あたし?琉風の母ですけれど」
気取ったような喋り方
自信ありげな強い瞳
カッコいいスーツに身を包んで
長い髪はブラウンがかり、クルクルとカールしていた。
白い肌に不思議な色の瞳
スタイルの良さ‥‥琉風はお母さん似なのだろう。
「アナタ誰なの?人の家に勝手に上がり込んで」
その口調はなんともいえないくらい意地悪でキツい。
それに負けじと私も対抗する。
「私は!琉風クンの彼女です!!」
「彼女‥?フンッ、あの子の彼女ねぇ‥何人目の彼女さんなのかしら」
琉風のお母さんの言葉がグサッと胸に突き刺さる。
「それに、こんな子供っぽい子、初めて見たわ」
「なッッ‥‥」
自分でも自覚してる‥。
気にしてるコトをこの人は平気で言うのね。