甘いkissを君にあげる








「なんなんだよ‥‥」





手が急に止まった。



腕が離されたと同時に。




蝕まれていた心が楽になった。





「逃げろよ‥」




「逃げない、よ‥?」





「なんで‥」




「離れるの禁止、でしょ?」




琉風が言ったんだよ。



だからずっと居たじゃん。





すると、スッと力が抜けたように私の肩に額を乗せて





「お前で、よかった」





それだけ言うと琉風は目を瞑った。






私も‥‥。






「琉風、起きて??」




寝ちゃったの‥‥?




だんだんと琉風の重さが私に寄りかかり、立つだけでも一苦労。





「熱すごい‥‥」




気づくと顔も赤くて、呼吸も荒い。




早く寝かしてあげなきゃ!





背の高い琉風を頑張って部屋に運んでベットに運んだ。




私‥結構がんばった!!





気づかれないように部屋を出てお風呂にあったタオルを水で濡らし、それを琉風の額に当てた。




氷も欲しかったんだけど、冷蔵庫の中には見事に水しか入ってなかった。





さすがにびっくりしちゃったなぁ‥‥。






それに‥‥琉風の肌、





綺麗‥‥。
















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