甘いkissを君にあげる







なんて考えていると腕をグッと引かれる。





「きゃあ!」




「寒いから」




る、琉風が抱きついてきた‥‥??




布団の中で絡まり合う脚がすごく緊張する。





「さっき、ゴメン」




「なんのコトよぉ」





謝らないで。

謝らないで。




余計つらくなるから。






「‥‥なんでもねぇ」





「うん‥‥。」





「俺、餓鬼とか居ねぇから」




「そうなの‥?」





「居たらこんな事できねぇって」





じ、じゃあ‥‥




「死んでた。相手の腹ん中で」





声が出なくなった。




うそ、でしょ‥‥??





死んじゃったの?






「悲し‥かった?」




「‥全然」





「そっか‥‥」




相手はどんな人だったのかな?



聞きたい。





けど聞いたら



琉風嫌がるかな?





「聞かねーのな」




「嫌、でしょ?」




「ずっと隠してらんねぇし」





「じゃあ‥聞きたい」






ショック受けたら



琉風にすがればいい。






だから私は



覚悟を決めて、話を聞いた。
















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