甘いkissを君にあげる







「夏月!!よく考えなさい!!!!

弘果もカナデも、紗南も‥‥みんな彼氏持ちでさっ!あたしと夏月だけ悲しいでしょ!!??」




そ、そっか…

3人とも彼氏が居るんだった‥‥。



たしかに、羨ましいなぁ

紗南も別れた、とか言ってたけど、結局また新しい人できたらしいし‥。



「じゃあ私も!合コンい‥‥‥」




「馬鹿かお前」





「あいたっ!!!!」





行くと言いかけた瞬間に頭をシバかれたっ!



後ろを見ると‥頭を叩いた正体は‥真鍋だった。




真鍋将太(マナベ ショウタ)は私のクラスメート。

ムードメーカーで認めたくないけど‥‥ルックスもそこそこ‥悪くない‥‥。




けど、やたら私にちょっかいを出してきて正直苦手。




「ごらぁ将太!!夏月がせっかく合コン行くって言ってんのに!」




「ふんっ、お前等が合コンなんか行ったら、ただの引き立て役にしかなんねーよ」





ひ、ヒドッ!!!!





「あぁー?調子乗んのもいい加減に‥‥‥」





「うるせーよ」






ドッキーンと心臓が跳ねた。





低くてブラックいっぱいの声。

明梨すらも黙ってしまったのには驚きだ。






「おー怖っ」





ノーテンキな真鍋が不機嫌な彼を挑発する。





ば、馬鹿っ!





「あぁあ?てめーらの夫婦喧嘩が俺の睡眠時間を減らしてんだよ!!!!」




こめかみがピクピクしている彼、有澤陽馬(アリサワ ハルマ)。




真鍋の幼なじみらしい。

そして私の斜め前の席‥。


怒らしたら怖いナンバーワンはこの有澤陽馬に決定だ。














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