甘いkissを君にあげる
「ばか‥‥‥」
写真だけをクシャッと丸め、ブレザーのポケットに入れる。
今の私は昔の私と違うんだ!
カバンを持ち直して
せまい玄関のドアを開けた。
「おはよ―!」
「おっは〜♪」
「おはよ!」
「おはよーう♪」
「おはよん♪今日遅かったじゃんww」
さすが紗南‥‥
私のコトよく知ってる‥。
「んー??そっかな?」
「怪しい〜♪まさか‥」
「馬鹿っ!あんたはドコまで妄想激しいんだww」
かかさず突っ込みを入れた弘果。
今日もいつもと変わらず、綺麗だった。
「も〜!!」
いつもの学校だ‥。
些細なコトで安心する私
きっと私の価値観なんて誰にも分からない。
「ははっ!」
この4人が好き
大好き‥‥。
でも、自分自身だけは
どうしても好きになれなかった。
いまの私は、愛想笑いなんかじゃない。
ありのままの私だ‥。
いつまでも過去を引きずって居られないんだ!