甘いkissを君にあげる







けど、そんな言葉よりも先に体が動いていた。





彼女に近づき

抱えていた鞄を持ち上げる。





『これ、誰の?』





彼女の周りに居た女はビックリしたように俺を見た。





『あ、その‥‥』




俺は持ち上げていた鞄の手を外した。



床に落ちてゆく鞄。




『あ、なにすんの!?』





『自分で持てば?』





周りの目線なんて

どーでもよかった。



ただキミを

キミに

キミに惚れてた。




その後俺は

彼女の頭を2回ほど叩くと、元居たところに戻った。







『うはっ!琉風かっけぇー』




『だまれ』




『お前のファンが1人増えたな!!』




『おい、調子のんなよ』




『おーこわっww』




コイツと居たら疲れる。


まぁ、昔から腐れ縁だし

慣れたけど‥‥。




どうも昔からコイツの性格は好きになれない。



女好きのプレイボーイ

女いわく、コイツは王子様らしい。

どこがいいのかサッパリだけど‥‥














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