甘いkissを君にあげる






ち、ちょっと待って



いまなんて言ったこの人






「はぁ‥やっぱり」




呆れられても仕方ないよ


だ、だって私‥この人の‥‥?




うそうそうそ!!!!







「あのさ、入学したときにキスしたの、忘れたとか言わせねぇよ?」





綾音の顔が私の前に近付いてくる。





「アレ、初めてなんだろ?」




ち、近い‥


呼吸もできないじゃん‥




「じゃあ‥俺が夏月の初めてなんだ?‥全部」





あぁ、だめだ私


この人に勝てない




「俺のコト、好きだよな?」





前に言ったじゃん‥。


それをわかって聞いているのか、綾音の口角が上がる。





「好き、です‥」




「知ってる」




綾音のキスはいつも強引


だけど‥すごく優しい。















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