高校生社長
女子集団が見えなくなると、
さっきとは全く違う…
悲しげで…辛そうな顔を浮かべて、
あたしの前に座った。
「…俺のせいでごめんな」
そう言って、
そ…っと、赤く腫れた頬を撫でる。
「ううん、
助けてくれてありがとう…」
「……」
そんな顔しないでよ…
あたしは元気だから。
そんな…
悲しげな顔…
「…歩けるか?」
「ん…平気………痛っ!」
「無理すんなよ……」
ひょいっと
お姫様抱っこされてしまった。
「ひゃっ!おおおお大崎!降ろしてっ」
「無理」
「だって、重いし!恥ずかしいじゃんか!」
「重くねーって。保健室行くぞ」