高校生社長
とりあえず、言われた席に向かう。
翔太くんとやらは、
机に突っ伏していた。
うーんと…寝てる…のかな?
てか、きれーな黒髪だなぁ…。
そう思っていたら、
バンッ!!
誰かが思い切り机を叩いたようで…
その音に無防備だったあたしの体は
驚きすぎてビクッと跳ねあがった。
ちらり…と
机を叩いた奴を見上げると、
つけまつげで目がパンダちゃんな
派手―な女子達が、
眉を吊り上げて立っていた。
う……香水、臭………
甘すぎ。付け過ぎ……。
ちらりと見ると、
クラスの中にいる残りの女子生徒達が
哀れみの目であたしを見ていた。
「なんなの、あんた。翔太を見つめてさ。翔太の横になにふつーに座ってんの!?」
「そーだよ!変われよ!」
「あたしのもんに関わらないでくれる!?」
ギャル達が口々に言う。