高校生社長
隣の男はむくっと起き、小声で
「俺だよ…ククッ…まじかよ…、…つかっ…名前っ…ふっ」
なっ!
まさかの……弟ですか!!
起き上がったMY弟に睨まれ、
派手な女子集団がビクっとしていた。
「つか、いつから俺はお前のモノなわけ?さっきからギャーギャー煩い。寝てる邪魔しないでよ」
翔太が静かに怒っている。
まあね、この子シスコンだからね。
あたしの事大好きだもんね。
…って、んなわけないな。
寝起き悪いだけだもん。うん。
翔太に怒られて、“ごめん”も言わずに、
逃げるようにして女子達は退散していった。
…なぜかあたしを睨んで。