高校生社長




あたしは社長室の電話を取り、

内線番号をポチポチッと押す。



『はい。デザイン部の結城です』

「あ、結城さん?今度のfan youに使う、ロックの方のコーデ頼んでもいいですか?」

『えっ!あ、は、はい!精一杯頑張ります!』

「ありがとうございます。新作の肩出し使ってもらえますか?」

『わかりました!』

「では、よろしくお願いします」





そう言って電話を切る。



結城さんは若手ながらも

とても才能のある人で、

一緒に商品開発なんかもしている人。



結城さんのコーデはとても人気があるし、

あたし自身も大好きなのだ。



やっぱり、自分がデザインする

理想の洋服もいいけれど、

他の人の創造力が作り出す洋服も

趣があって好きなんだよなあー。



特に、結城さんのデザインする洋服は

かっこいいのにクラシックな所があって…

なんというか、上品さがあって、

とても素敵なのだ。



< 4 / 186 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop