高校生社長
なんと声をかけようかと悩んでいると、
ぐうーと音が鳴った。
大崎が腹を抑える。
……お腹の音?
「あ…えっと、いる?」
「……うん」
小さなお弁当の隣に置いてあるクリームパンを
指さして訊ねてみる。
すると、コクンとうなずく大崎くん。
「ん、どーぞ!」
「…ありがと」
ニコっと笑う大崎くんの横で
あたしもお弁当に口をつける。
「あ、それちょーだい」
「え、はい」
……めちゃくちゃ食うな!こいつ!
なんて思いつつ、
美味しそうに食べてくれるから
嬉しかったりする。