高校生社長
ゆみと話しこんでいたら、
ガラリ…と教室の扉が開く。
「はーい、席着いてー」
「あ、先生来た。じゃ、後でね!」
「うん」
そう言って、
ふわふわと髪を揺らして
自分の席に駆けていくゆみ。
…お姫様みたい。
ポーっとゆみを見つめていると、
翔太がずいっと身を寄せてきた。
「な、ひなた」
「ん?」
「上野と友達なったの?」
「そーだよ!すっごい良い子!!」
「よかったじゃん」
「うん」
ニコっと笑うあたしに
優しく微笑みかけてくる翔太。