海の記憶に残る恋
発案者の狙いはこれだったのか、とシンジは思った。




肝試しをさせている間に浜辺で焼き肉パーティーの準備をしていたようだ。




第一組の人から第三組の人まで、割と明るい感じだったのは、この手紙を読んだからだった。




まゆも少し安心したようだ。




でもまだ少し怖がっている。




小さな声で、早く出よう、と言ってきた。




二人は手術室を出て、一階まで下り、廃病院を後にした。




途中、今度は後続の人たちとすれ違った。




シンジたちは普通に挨拶して通り過ぎていった。
< 102 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop